2016年5月の末日にパチンコ業界に激震が走った。
それは警察庁生活安全局が、全日遊連、日工組、日遊協を呼び出し、
・回収撤去リスト内にある台を年内中に回収すること
・6月中にその回収撤去リストを公表
・21世紀会で共同宣言
・あくまで政府の意向なので要請ではない。(何を画策しても覆ることはない)
・2014年11月以降の発売の機種に関しては対象外
ということを伝えた。これは猶予がほとんどないような状態でのパチンコ台の大量撤去通告である。
「2014年11月以降の発売の機種に関しては対象外」とあるが、これはかなり新しい機種であれば残すことは許されるが、昔から根強く残っていてファンも多い機種もほとんどが撤去されてしまうことになった。
パチンコをやめたいという人にとっては間違いなく追い風になる内容だが、昔からの台が好きで利用していた。という人にはかなり残念な内容になってしまった様です。
撤去理由に関してはいくつかあるようですが、代表的なもので
・いま市場に出回っているパチンコが保通協の型式試験時と異なる釘になっている
という理由が大きいようだ。つまりほとんどの台に違法性があるということ。
だから至急撤去するように。ということなのだが、大手パチンコ店は耐えることができると思うが、そうでなければ経営自体が難しくなってしまう事態である。
そしてもう一つ
2016年1月以降に釘を絞めた店は営業停止。という非常に厳しい規制も。
本来、釘師と呼ばれる人の仕事はあくまで「パチンコ玉に押されて影響を受けてしまった釘を元に戻す」というのが仕事であり、出玉に影響を及ぼす内容に釘を調整するということはできないことになっている。
しかし、パチンコの市場規模は現在20兆円にも及ぶ。
多少なりとも経済に影響は出ると思うが、皆さんが前向きに生活できることになるということを考えれば決して悪いだけの内容ではないと感じる。
やはり気になるのは、一体なぜこのような事態が急展開すような内容が起きてしまったのかということだが、可能性としては公共ギャンブルである「カジノ」の可能性である。
もちろん公に認められたわけではないし、今後の動向も分からないが今後先々のことを見通して。ということであれば何となく理解もできる。