ラスベガスの興行収入年間約1兆円 マカオが3兆円 そして日本はなんと23兆円にも及ぶ。
カジノ法案が決まったことで、「さらなる依存者が増える!」「許せない!」「カジノ反対!」と今になって騒いでいる人は、今までパチンコに対して同じように意見してきていたのだろうか?
個人的にだが、カジノはむしろ賛成である。
というのも、このあまりに巨大な市場を揺るがす足がかりになる可能性があるからだ。
誤解しないで頂きたいのは、今までのパチンコ依存者をカジノ依存させる。というものではない。
カジノは国営ギャンブル。
それにラスベガスやマカオを見ても分かる様に一か所、本当に限定された場所にしか作られない。
まず、その場所にワザワザ行かなければすることが出来ない。という時点でギャンブルをしに行こうという意識は薄れる可能性が高い。
それにカジノの収入のほとんどはあくまで富裕層をターゲットにしたもの。
ワザワザ交通費と時間を使って行かなければいけないのだから、当然お金に余裕のある人しか行けない。
お金のない人には低レートの台も別に用意してあり、当然賭ける金額もリターンも少ない。
リターンが少ないのにワザワザ高い交通費と時間を使ってまで通い詰める人はそうそういないはずだ。
つまりカジノ側も最初から外国人や日本国内の富裕層をメインターゲットにしている。
逆にパチンコは低所得者だろうと関係なくいつでも行ける場所に作られている。
そしてもう一つは、カジノ法案前から始まっているパチンコ台への規制の嵐だ。国としてはカジノに目を向けさせたいのだから当然と言えば当然。
日増しにどんどんパチンコ台への規制は強くなり、ついには連チャンの制限までできた。
遊戯している人に取っては可能な限り連チャンさせたいのにその人たちの意欲を明らかに削ぎにきているのだ。
ただこれは依存状態からなかなか抜け出せない人にとってはむしろ好都合。
国の圧力で依存しにくくなるパチンコ台が増えるのだから。
ただこの極端なパチンコ台に関する規制も、カジノの話がなかったらおそらく起こらなかった。
パチンコが好きな人にとっては「面白味が減った」と言うだろうが、パチンコを面白いと感じている度合いが強ければ強いほどその人は依存状態にある可能性が高い。
本当にパチンコそのものが好きなら、台を買ってしまった方がよほど出費は少なく済む可能性が高い。
これらが自分がカジノに賛成する理由である。
国営ギャンブルが認められてカジノが作られ、そのままパチンコ店も増えるというのであれば話は別だが、おそらくそうはならない。
なぜならパチンコは”ギャンブル”ということにはなっていないからだ。つまり法律上は全くの別物。
法律の力で急に「明日からパチンコ店は営業停止」とは絶対にならない以上、規制&意識を逸らすというカジノの存在はむしろ依存者を減らす可能性の方が高いと考えている。